
『つばくろ会』から みなさまへのお手紙
■「つばくろ」という名前のこと
春、私たちの暮らす場に、ツバメたちがやってきます。
青空の下、あちらこちらへ飛び交い、家の軒下で、こつこつと巣作り。
親鳥が雛を育てる姿はけなげで、巣からのぞいている雛たちは愛らしい。
このツバメの子育てに、誰もがひととき軒下を間貸しし、巣立ちを見守ります。
そしてこのツバメたちを、「つばくろ」と呼んでいるのを聞いたことがあります。
毎年訪れるお客さんに対する愛情、潮風や芽吹きの春、田んぼや土の香りを感じました。
雛を見守る親鳥でありたいなぁ。つばくろを見守るおとなでありたいなぁ。
私たち、土地で愛される「つばくろ」でありたいなぁ。
そんな思いから「つばくろ会」と名づけました。
■ なぜ「つばくろ会」をやろうと思ったのか
私たちが住む淡路島は、恵まれた環境です。海、山、田畑、茜色の夕映え、輝く月と星、etc・・・。
けれど、移動は車で、歩くことは稀。習い事に忙しく、外で友達と遊ぶ機会も少ない・・・。
この環境を楽しめているとはけして言えない。
人は、様々なものとの触れ合いから、知り、ぐんぐん育ちます。
木や岩に登ってはじめてわかる気持ちよさと怖さ。
花を摘んでみてわかる繊細な美しさと痛いトゲの存在。
砂浜におりてみると、ゴミも流木もキレイな石やガラスも見えてくる。
思いついたらとにかく自分で考えて、やってみよう。失敗したっていい。
困ったときに「困ってる!」と言えたり、困っている人に手を貸せたり。
安全と危険の境目がわかってきて、人との折り合いのつけ方も身について。
よそのおじさんに遊んでもらい、よそのおばさんに叱られ・・・。
いろんな経験を重ねて、いろんな人がいて、いろんなモノがあるのだと知って、
「生きぬいてゆく力」を身につけてほしい。大人だって身につけたい。
そんな力をつけるきっかけの場をひらき、みんなで一緒に歩いてゆきたい。
そんな思いから、わたしたちは、
大人と子どもが、身近な場所で遊ぶ場をひらきます。
子どもたちがいつか、めいっぱい羽ばたき飛んでゆけますように。
私たちがイキイキと暮らしを紡いでゆけますように。
特別なことではない、ちいさな遊びの場。身近なところで一緒に遊びましょう!
■ ご参加は・・・
・ご家族や親子、ぜひご一緒に。(やむを得ない場合、小学3年生以上は、1人での参加も可)
・大人の方の単独参加も大歓迎!!
■ 会の開き方
・毎月1回くらい。(土曜日の午後が多いかもしれません)
・参加費は、ひとり100円。おとなもこどもも。(内容により材料費等の実費を集めます)
・内容は、身近な所で遊ぶ「小さなお遊び会」、工作、まち中探検、青空の下で本を読む「青空図書館」など。
・参加人数は、こども1~15人くらいを目安にしています。
■ たったひとつの約束ごと
・「話を聞こう」
人が集まる中で、楽しいことも、危ないこともある。知っていなきゃいけないことが、必ずある。
だから、誰かのお話は、まっすぐ聞こう。
■ 保護者の方へのお願い
お父さん・お母さんでなく、ただのおじさん・おばさんになって、一緒に過ごしてください。
いろんな子どもと、いろんなおとな。関わり方も考え方も、いろいろ。得るものがみんなにあると思います。
※参加されない保護者の方は、ぜひ子どもたちの話を聞いてあげてください。
今日の会の中で、どんなに楽しいことをしたのか。どんなに苦い経験をしたのか・・・。
■ 保護者のみなさんにご注意いただく事
活動にあたっては、子どもたちに大きな怪我のないように、注意を払います。
しかし、活動の性質上、すべての危険を排除した環境で、遊ぶことは、不可能です。
参加にあたっては、「つばくろ会」の趣旨や思いをご理解いただいた上、
必要に応じ、各ご家庭での傷害保険等へのご加入をお願いします。
■「つばくろ会」の運営者について
代表:島﨑 洋子 / 090-5903-0032 / sima-snow-yoko@docomo.ne.jp
青木京、植木弥生、下川陽子、新崎美紀子、筒井都、西畠敏子、三宅里美 / 佐藤あじめ
■ 運営者の覚え書き、心がまえ
・じっくり。・・・ じっくり人と向き合い、ちいさな発見・発言・動きを味わおう。
・「わたし」が楽しむ。・・・ その姿が、誰かに響いて、広がってゆく。
・みんなのちからで。・・・ 私たちは場をひらく。場を動かしつくりあげるのは、その場にいるすべての人で。
・話そう。聞こう。・・・ ちいさなことも、違和感も、何かあったらすぐに、話し合って聞き合おう。